豆腐を分類するとします

豆腐を分類するとします

実用的なのは木綿と絹
しかしそれでは商売にならないので
美味しいと美味しくないを表示するのだが
美味しくないと表示されるのは嫌なので
そのうち美味しくなるはずの豆腐と表示する
そのあとは箸で食べやすい豆腐とか
麻婆豆腐に使いやすい豆腐とか
分類するが
いずれも食べる側の都合でしかない
豆腐は食べられることが価値なのだと
居直るとすればそれでもいいのだが
果たしてそうなのだろうか
四角い豆腐とか丸い豆腐とか実際はほとんど意味が無い
豆腐を顕微鏡で見ても私にはまつ毛しか見えない
豆腐に内在する本質で分類したいとドイツ哲学者はいう
何料理に使う値段がいくらの豆腐か分かればいいだろうとイギリスの商人はいう