原初的な思考に立ち返り考えると
右脳と左脳が構造として形態として完全に対称的であることは
機能としても対称的であろうと
予想する
右肺と左肺で機能が違うとは言われていない
右腎と左腎でも機能分化はしていない
右膝と左膝で何かが違うとも思えない
だから右脳と左脳は多分同じことをしている
左足は右脳が
右足は左脳が支配している
ここまでは左右は同じことをしている
進化のある時期から思考の結果を話したりするようになった
右の口と左の口はない、一つの口しかないので何かルールを決める必要があった
右の思考と左の思考があるのだから少なくとも二つの思考は存在している。
その間のルールを決める必要があった。
仕方が無いので判定部分に先に出力した方を意志とした
あとに入力した方を実際行為とした
これは一致すべきものである。
一致しないときは病気と言われる。
aと意志したのにbと実行するなら
意志の障害と言ってもいいし
実行の障害と言ってもいい
一致する場合に少しの時間差を確保しておいて
あるいは少しの時間差があるようにしておいて
それを自由意志と知覚させようとした
それは錯覚であるが
見事に成功した
この段階で初めて
意志の錯覚が崩壊する病理が発生して
自意識の病理が生まれた
錯覚が崩壊すると事実ありのままが残るだけなのだが
それはあまりにも辛いのだと患者は語る
時に自殺に至る
この説明で言えば右脳と左脳は同じことをしていて
判定部分があって
先に届いた方を意志、あとに届いた方を実行とした。
つまり機能分化が起こっていると考えなくても
左右脳の機能分化と見える現象は説明がつくのである。
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この順序が決まり、判定部分の機能が固まるまでに人生の長い時間を要し、
たぶん小学校高学年程度だと思う。
崩壊や逆転が起こるとすれば
一度完成して
そのあとで逆転するのであって
形成する前に破壊されたらこのような現象は起こらない
形成する前に破壊されるのは小児崩壊性病理である
一度完成した自意識が崩壊するのではない
最初から何も出来ていなかった
そのような病理である