人間は分別のある人ほど
現在をご破算にはできない
積み重ねの貴重さを知っているからだ
もう一つ同じものを作ってみろと言われて呆然としてしまう人が多いと思う
しかしそうだろうか
人生なんかどうせ一日一日を生きるのだ
もう一度富士山の裾野から歩き始めるとなったところで
同じことだ
どこを歩くかは違うけれど
毎日歩くことに変わりはない
会社を潰すなら潰すで結構ではないか
また一から始めたらいい
こつこつ努力することに変わりはない
いままで書いた詩を
全部なくしても
それがどうしたというのか
また日々こころを澄まして詩の訪れを待つだけだ
過去などすべて幻である
あなたのそばに本当に生きている人はいるか
見直してみよう
昔話だけで生きているなら
いまを生きていない
もちろん以前にあった偶然の幸運が今度もあるとは限らない
それも含めてチャレンジである
どこまで来たかで測ることはやめよう
今日一日どれだけ歩いたかだけでいい