後輩によれば
現代の写真術というものは
結局ライティングなのだと
カメラ側の技術は進歩するところまで充分進歩しているので
誰がシャッターボタンを押してもあまり変わりはない
ライティングが違うのだという
彼女が言うには
光あるところに陰がある
光をあてるということは陰を作ることで
そこにこそ技術がある
光を当てすぎても真実は写らない
何が真実であるか
被写体をどのように解釈してどのように映像化するか
「全く違うのだ」という
ただシャッターを押して
このときおばあちゃん生きてたんだねえと言うのとは土台が違うのだという
スタジオ撮影すると
いろいろな色のスクリーンを使う
そのことで被写体の目の虹彩の加減までコントロールするという