ギュスターヴ・フローベールの小説『ボヴァリー夫人』
凡庸な男を許せなかった女という評論があって
おやおやと思った
正確に言うと凡庸な男ではなくてその男の凡庸さが許せなかったとかの文章
あらすじと解説だけしか読む気せず
フランス語はなにか素晴らしいのかもしれないがフランス語としての素晴らしさなんか私には分からないのでそこは文学論としては触れない
妻であるエマは情熱派。婚外性交渉に励むが幸せにはなれない。主な浮気相手は二人。浮気などに使った借金が返せなくなって自殺。
夫である医師のシャルルは地味でつまんない男。妻が浮気しているのにぜんぜん気がつかないし、借金しているのも気がつかない。
昔の人にはこれで刺激的だったのでしょうね。発禁処分のあと裁判に勝って発行されてベストセラーになったらしい。
話だけ見れば男は凡庸だとしても、女もおもいっきり凡庸
やったことは婚外性行為と買い物して借金をこしらえるだけで、いまなら誰でもするようなこと
凡庸を嫌うというはなはだ凡庸な様子で
いかにも暇な大学のフランス語教師が好きそうではある
これで女子学生を教育するというのだから間違っているし女子学生は退屈だろうと思う
アスペルガーさんならこんなの好きなんだろうか