コミニュケーションがとれた

採録
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『拒食症・過食症を対人関係療法で治す』からの抜粋(一部改変)です。

「自尊心」の低い人に対して、
挫折体験を与えるような治療は適切ではないのです。

対人関係療法は、コミュニケーションの課題を
患者さんがクリアー出来なかったら
治療上のコミュニケーションを通して、
ハードルをさらに下げます。
このプロセスのすべてが治療になるのです。

課題が達成できれば自信につながり、
達成できなければ交渉能力が身につく、という具合に、
「落第」のない治療法なのだといえます。
私が対人関係療法を強くお勧めする理由の一つがそこにあります。

(中略)

摂食障害の人は「わがまま」を言われることが多く、
それが「自尊心」をさらに低下させます。
また、過食嘔吐という症状に自己嫌悪を抱くことによって、
さらに「自尊心」は低下します。

摂食障害の治し方のポイントは、
あくまでもこの「自尊心」を高めることにあります。

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さて、コミニュケーションという場合、
私のいうことを聞いた、従った、だからコミニュケーションがとれた
という程度に感じている人もいるので
相手も問題なんです
人の世は難しい