小さい頃、近所のおばちゃんたちやおじちゃんたちをみていた。
あとになって、どのおばちゃんが奔放な人なのか知った。
外見にふさわしくなかった。
どのおじちゃんが奔放なのかも知った。
これは外見にふさわしかった。
わたしは、男を見る目はあって、女を見る目はなかったのだろう。
いまはどちらもない。
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また、恋愛などにはまったく無縁そうなおばちゃんが、
五木ひろしの恋の歌を聞いているのを見て、
奇妙な気持ちがしたことも、覚えている。
そんなに恋の歌が好きなら、恋をすればいいのだろうと、
思ったような気もする。