あなたはわたしの本当のところを理解しているの?
どうして理解していると言えるの?
それがわたしの自己理解よりも深いと自信を持って言えるの?
どうしてなの?
あなたに見えているものは
わたしが自分に見ているものよりも
深いといえるの?
言えるとしたらなぜなの?
わたしはわたしのためにこんなにも血を流して苦しんでいるのに
風のようにやってきたあなたに何が分かるというの?
25年わたしはわたしのために苦しんできた
それ以上に何があなたに分かるというの?
あるいは
あなたに見えているわたし
それがわたしの全部だとどうして言えるの
あの日のわたしもあった
その日のわたしもあった
すべてを知っているのはわたしだけ
すべての傷を知っているのはわたしだけ
すべての喜びを喜んだのもわたしだけなのに
なぜあなたは風のようにやってきて
わたしはあなたを理解しているとあなたは言える?
魔法の水晶玉があるというなら
むしろ認めてあげる
そんなものもないくせに
あなたはわたしを理解していると
やさしい瞳で静かにわたしを見つめている
あなたはわたしの美しさを崇拝する
でもそれがわたしの美しさなの?
あなたが錯覚している美しさでないとどうして言える?
そう、なぜ、あなたは、自信があるの?
自分に。
自分に。
あなたの認知も所詮は一つの主観でしかない。
これは原理的な限界点なはず。
インクのシミで何が分かったの?
わたしが嘘をついたと分かっただけじゃなくて?
わたしが嘘をついたと分かっただけじゃなくて?
あなただってそんなにも傷だらけじゃないの
あなただってそんなにも苦しいじゃないの
それなのに
わたしの苦しみを包んでしまう
それはなぜなの
あなたの涙が温かいのはなぜ?
あなたに触れていると
わたしはつま先から髪の毛の先までだまされてしまう
うれしくて洪水になってしまう
なぜなの
あなたはわたしの何を知っているというの?
秘密の薬を使っているのなら
それは理解できる
唯物論のわたしはそれを理解できる
でも薬を使っているのでもない
それは理解できる
唯物論のわたしはそれを理解できる
でも薬を使っているのでもない
でもあなたはわたしの肝心な何かをつかんでいる
なぜなの
そんなことがどうして起こるの
それは心理学、愛、崇拝、錯覚、ペテン、詐欺、どれなの?
いいの、あなたは今日は、飲んで帰って、何も話さなくていいわ、見つめなくていい、
あなたはわたしを崇拝しているのにわたしを支配している
あなたはわたしを褒めているだけ
美しい言葉で語り続けるだけ
そしてわたしはあなたから離れられない
いいの、あなたは今日は、飲んで帰って、何も話さなくていいわ、見つめなくていい、
あなたはわたしを崇拝しているのにわたしを支配している
あなたはわたしを褒めているだけ
美しい言葉で語り続けるだけ
そしてわたしはあなたから離れられない