自閉性障害者のテンプル・グランディンは、著書の「自閉症の才能開発」の中で、自閉性障害の「絵で考えるのが私のやり方である。言葉は私にとって第二の言語のようなもので、私は話し言葉や文字を、音声つきのカラー映画に翻訳して、ビデオを見る ように、その内容を頭の中で追っていく。誰かに話しかけられると、その言葉は即座に絵に転化する。言語で考える人達にとって、これは理解しがたい現象であろう。」と述べているように、自閉性障害特有の思考処理をしていることが特徴である。
自閉性障害児者は、相手の言葉のイントネーションの違いの意味を読み取れない。だから、自分の言葉にイントネーションの変化をつけられず、平板な話し方になるし、方言も使わない。また、自分が相手に言った言葉に対して、その言葉自体に対する相手の反応の言葉や顔の表情から、相手がどう感じているかを読み取ったり、自分がそれに対してどう反応すれば良いのか等を理解することが非常に困難である。