いい女は不幸になる 誤解系の男女

佳人薄命というが

いい女は不幸になるというのが最近のわたしの観察である
わたしが観察しているいい女といっても
8丁目の健全な職員さんたちのことで
ママさんたちはもうこれ以上不幸になりようがないくらい不幸であるから除外する
彼女らはOLさんとして勤めていても特に目立たない程度の人が多い
だから比較的きれいかなという程度の人である
本当の美人がどうなるのかについては知らない
芸能人はたいてい仕事の近くの人とくっつくようで案外まともな選択をしているのかもしれない
そんなわけで少しだけ様子のいい女がいるとして
たいていの分別のある男性はためらう
もちろん、自分などが釣り合うとは思えないからだ
どこかのすごい男があらわれて
やっと釣り合いがとれるのだろうと思っている
女のほうも自分はかなりいい女だと思っているので
当然釣り合うようないい男を待っている
生まれつきのいい女もいるし
全身美容整形したようないい女もいる
話を聞くと、美人さんたちは人間嫌いになるようだ
わたしが整形したとたんに手のひらを返したようにちやほやし始めた
まったく信用できない
若い子が新しい整形したらそっちに行くに決まっている
と絶望的な真実を観察している
頭は悪いのにこんなところだけはしっかりと分かる
高嶺の花にアタックするのは誰だろうと思っていると
本当にすごい男ではなくて
自分はすごいと誤解している男なのである
本当にすごい男は8丁目なんかには来ない
やることがたくさんある
いい女たちも最初は分別がある
「バカね、自分はすごいと誤解しているんだわ、お門違いよ」
と言えるのである
しかし、人間は魔が差す
なぜかどういう分けか知らないが
そんな男のひとりが選ばれてしまう
誤解系男以外の男にはまともに相手にされないで時間が経つのが
よくないのかもしれない
とにかくいろいろな意味で誤解系男が
押し続けて果実をもぎ取る
いったいどういうことなのかと最初は思うが
どうも見ているとそれなりにふさわしい二人のようでもある
いい女というものは頭の中は誤解系女なのだ、たいていは
長い間の習慣で誤解系女になってしまうのかもしれない
誤解系男と誤解系女が長くうまく行くほど世の中は甘くないので
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男はだんだん誤解度が増す
女は次第に誤解度がダウンする
そんな傾向があるように思う
本当に世の中は難しいものだ
子供が生まれると
ママは美人なのにどうしてわたしは美人じゃないのと言われるらしい
その誤解型性格以外は遺伝しないに決まっている