いじめの関係ではスケープ・ゴートという言葉が有名であるように
集団があればいじめが普遍的に発生する
(「いじめ」を「いじる」と書いていたが、訂正。しかし、それでも通じる感じはする。)
集団を結合させる成分が
同時にスケープ・ゴートを生み出す
かわいがり、いじり
Aであることの自己確認として非Aを攻撃する
攻撃性を集団凝集性に転化する
何重にも愚かである
これは集団形成の際の序列づけ機能が働いているのだと思う
実態は攻撃性なのだが、それが形式化されているはずで、しかも、その形式化が崩れて
攻撃性そのものになる
ーー
さらに愚かな話をすると
Aがまとまるために非Aを暫定的に作ればいいなら
適当な距離を持った学校とスポーツの交流戦をするとか
学力の競い合いをするとか
学内のマナーの比べ合いをするとかにすればいいのかもしれない
とりあえずの目標を作る
それを暫定的な非Aとする
みんなAなんだから非Aであってはならないと
集団をリードする
こういうものは距離が必要で
学級内のいじめだとずっとその場にいるから大変に気まずい
離れた学校ならば仮想敵国としてちょうどいいのではないか
たとえば上海の学校と学力を競うとかはいいかもしれない
ネットでつないで何やればライバリティをかきたてられるかも
向こうの子とこっちの子と一対一で30回、なにか勉強のことで対戦する
そういう時はたいてい学級内の落ちこぼれをどのようにして助けるかが焦点になる
そのようにしてまとまりが発生する
思いやりも学んでもらえる
適応の悪い子の実際の中身も理解してもらえるしそれを教育する機会になる
ーー
そんなはずはないか