浮気調査にまつわるいろいろを書いたけれど、
現状の社会では、男女は平等ではない。
男が浮気をして、ばれるのは、昔からのことで、
いろいろなノウハウの蓄積がある。
女が浮気をしてばれた場合、
女自身にも社会の側にも、ノウハウが少ない。
これは多分、
女性の場合、子供がいれば浮気をする気分になれないというのがひとつ、
子供がいて浮気をした場合、妊娠出産しても、
黙っていれば、ばれないで、一生隠し通すことができ、
その点でのノウハウは蓄積があるからだろう。
最近は血液型やDNA鑑定などで、何人かいる子供の中に、
法律上の配偶者と関係のない子供が混じっていることが、
まれでなく経験される。
女性の場合には、性的被害にあった場合でも妊娠出産し、そのことを
いえなかったという場合も多いはずだろう。
そのことも考慮して、あまり問い詰めないものだっただろう。
しかし最近は確信犯的に、恋愛至上主義で、
あるいは現状に対する不満から、
子供を放置して、不倫に時間を費やすことがある。
仕事関係の知り合いの場合もあり、出会い系サイトの場合もある。
子供はどんなにがっかりするだろうかと思うと悲しい。
こうした局面では、「地域」というものはまだ活発なのである。
隣に泥棒が入っても知らないくせに、
隣の奥さんが不倫をしていることにはことのほか敏感で、
事が明るみに出て決着したのち、
地域のさらし者になってしまう。
これは不思議なことだ。
男性ならば、元の場所に帰っても、
仕方のないやつだということで一件落着であるが、
女性の場合は、世間の目が相当にきつい。
そのような男女間の非対称がくっきりとある。
男性同士なら、あらあら、たいへんでしたね、という感じでも、
女性同士では、運が悪かったねとか、浮気したい気持ちも分かるわとか、
そうは行かないらしい。
ご主人にも子供にも迷惑をかけて、
隣近所だっていい迷惑だわ、
くらいのことは言われるらしい。
女性が不倫をするなら、離婚、再婚までプログラムして、と
思うのだけれど、
実際不倫が成功して不倫相手と再婚した人がいる。
うまくいっているのかと思ったら、今度は離婚だと聞いた。
こんな年になって放り出されても、
どうやって生きていけばいいか分からないと、途方にくれている。
途方にくれる前に考えるべきことがあるでしょう、と、
こんなときだけ世間は厳しいのである。
おぼれた犬をたたく、というらしい。