この世界にはおかしなところもたくさんある
でもやはり、いいところもたくさんある
わたしはこの世界を賛美する
そして感謝する
なにか返したいと思う
何か奉仕したいと思う
この世界を体験できて良かった
人間のありがたさを体験できて良かった
この素朴な感謝の延長に神の体験がある
隣人愛の延長に神がある
これはカトリックの教義から言えば逆転しているのだが
幸せなら人間の体験としてはこの順番になる
そしてわたしは幸せだ
まず隣人愛に感動し
その延長には善の極限として神がある
それでいい
わたしはグノーシスの話が好きだけれど
それは知的興味というだけだ
ただ隣人愛に感謝し包まれ温かさに感動し
そしてそれ故に神を愛するのだ
世界を賛美し
人間を愛する
契機を与えてくれた
あなたの隣人愛に
感謝する
忘れないでわたしなりの隣人愛を実践しようと思う
この強さがあれば
悲観論にも
虚無論にも
無気力にも
貪欲にも
大げさな目くらましにも
負けないでまっすぐに進むことができると思う
いまのこの瞬間の心を忘れないようにしたい
それを強く思う
ここを読んだらいつでもこの心を思い出せるような
そのような文章を残したいと強く思う
あなた方の隣人愛はわたしを
こんなにも一杯に満たしている
こんなに満たされてわたしは幸せだ
もちろんその前提にはわたしの不幸があった
不幸の故にわたしは隣人愛に満たされる経験ができた
隙間が空いたからそこに愛が入った
それもまた何というパラドックスだろう
人間のすべての芸術もすべての情熱も
わたしの力となるだろう
日常の小さな景色が
永遠の幸せにつながる