逆境を生きる

「逆境を生きる」。逆境に出会ったときに、自分で再確認した方がよい。私自身の戒めのために、まとめてみました。
ピンチの時ほど行動する
仕事のカベ、人間関係のカベ、ライバルへの劣等感を感じる時、運が悪い時、思うような業績が上がらない。私達は、「思い通りにいかない事」や絶望を感じるような逆境と思える時期に必ず出会います。

そんな時、どうしても「悩む時間」が増えてしまいます。「どうしてうまくいかないんだろう?」と悩み続けて時間だけが過ぎてしまいます。自分では「前向きの対策を考えている時間」なんだけど、いつのまにか気分がブルーになる事を考えている時間になってしまいます。

そんなカベに当たっている時ほど、「行動」が必要なのでしょう。今までの倍、動いてみれば、成果は少しは違ってくるもの。悩んでいなくて、まず、行動量を増やしてリズムを作る。悩めば悩むほど、行動が減っていくという悪循環をなくすという事が大事になってくるのではないでしょうか?(この8つの言葉の中で私が一番好きな言葉でした。)失敗を恐れない逆境に陥ったとき、目の前に残っている選択肢、チャンスが少なくなっています。「数少ないチャンスを失いたくない」という気持ちになってしまうのです。「失敗したらどうしよう」と感じてしまう。

しかし、実際によくあるのが「数少ないチャンスをなくすのが怖くて、ベストタイミングでのチャレンジの機会を失い」、チャンスを逃してしまうということ。一番、モッタイナイのがこれですよね。

「失敗を恐れて、数少ないチャンス」を逃してしまう。逆境の時こそ、失敗を恐れずに積極的なチャレンジが必要になってくる。

失敗に感謝する
失敗を恐れずに行動していっても、うまくいくばかりではありません。「ベストタイミング」と思ってチャンスに取り組んでも、実際にはうまくいかないケースが多い。そうなると、数少ないチャンスがドンドン減っていきます。絶望が深まるかもしれない。

しかし、失敗の中から、思わぬチャンスが出てくるものです。最初に思いもつかなかったようなチャンスです。

企業経営などで「経営戦略」をしっかり練ってチャレンジしていっても、その戦略通りに事が運ぶことはそれほど多くありません。戦略を目指して活動していた中で、失敗に遭遇した際に、そこから気づいたチャンス」をものにしていき、成功した例の方が多いのではないでしょうか?最初から構想通りに物事が運ぶことの方が少ないもの。

失敗の中には、「私達が逆境に出会う前には気づかなかったチャンス」が潜んでいます。失敗を失敗で終わらせない。「失敗の中にチャンスがないか?」をしっかり意識する事が大事。

常識から離れて考えてみる
逆境に出会ったときに、目の前にある活動の選択肢。これらは、過去の経験、常識に基づく選択肢。過去、こんな事をやってうまくいったとか、こんなお客さんが買ってくれたとかいう過去の成功体験から、導かれた選択肢です。

逆境に出会っているという事は、ある意味、「過去の成功体験の延長では上手くいかない」という事を示しているアラームです。この「アラームの意味」を素直に受け入れる。

もちろん、常識外の発想をしろ!」と急に言われて、できるものではありません。それがカンタンにできるようだったら逆境になど出会わないハズ。

だから、「目の前の活動の選択肢」を早くチャレンジしてみて失敗してみる事が大事になってくる。失敗は、「自分が思ってもみなかった事が原因」で発生するものです。その「思ってもみないもの」を早くしっかり見つけて、再びチャレンジしていく事が大事になる。

拒絶を乗り越える
失敗には、拒絶がつきもの。「いらない。」「それではダメだよ」「もっと考えてきたら」「ひどいね」「時間の無駄だよ」などといった拒絶の言葉に対する恐怖が「失敗」を恐れさせます。他人から拒絶される、断られる事が失敗とも言えるかもしれません。

拒絶は、私達のプライドをズタズタに引き裂きます。無能感に陥れます。だからと言って、これを怖がっていれば失敗はできないのです。

拒絶に対応するには、まず、「自分がホンキで良い。絶対に相手にとって良いと思うこと」以外は提案しないという信念、「絶対に相手に喜ばれる」という信念を持つ事が大事ではないでしょうか?その信念が、拒絶を乗り越えるパワーになると思うのです。

もちろん、こちらがいくら相手にとって「ホンキで良い」と思う事を提案しても、その真意が伝わらない事や、相手の事を十分に理解した提案になっていない事もあるでしょうから、拒絶される事もあると思うのです。拒絶は、「あなたの提案では、満足していないよ」というシグナル。シグナルを受けただけで、挫折していても「絶対に相手に喜ばれること」などできません。

その信念に基づき、「相手が欲している事は何だったのだろうか?ホントにそれを満たす提案にするには今のものをどう改善すればよいだろうか?」と考えるようになると思うのです。
ポジティブな言葉で自らに語りかける逆境に出会うと、どうしても「もうダメかもしれない」というマイナスな言葉が口にでてきます。  マイナスの言葉を使うな。プラスの言葉を使え。ってホント? でご紹介した「でも」を上手に使っていきましょう。

困難に立ち向かう
逆境時には、「困難」と感じるような、今までに乗り越えたことがない課題をクリアしていく必要があります。人が困難に直面した時のパターンを4パターンとしてこの本は紹介しています。1.過去に逃げる2.未来の空想にふける3.誰かが助けてくれるのをじっと待つ4.困難に立ち向かい、ピンチをチャンスに変える

4が素直に行動できるようになりたいものです。もう一押しする私達は、成長していくには閾値をクリアしていくしかありません。閾値を超えるまでの努力は、努力と成果が比例しない状況。砂を噛むような状況だったりします。(閾値越えに関しては]成功する為に、成功本は役に立つのか? でご紹介)
閾値を超えるまでの、最後の1歩を踏めば、大きく成長するのに、最後の1歩を踏む前に諦めてしまって、うまくいかないというケースが多々あります。

例えば、人を惹き付け力強いプレゼンを実現する~プレゼン直前7つの心得 でも述べた、「4度目のアプローチで、初めて成果が生まれる」などという話もその例です。

閾値を超えるまでは、大変。だけど、押して押して、もう一押しやってみましょう。