未来に希望が持てないと語る人は多くいて
ひとつは哲学的な問題で原理的なこと
もうひとつは世相に関係したことで
現在は大不況の中にあるので将来に希望が持てないとの感想は多い
実際に将来に希望は持てるのだと
力強く言ってあげたいけれど
どうなんだろう
生きていればどうにかなるとは思っているが
希望というと何か明るい未来を前提にしているようだけれど
ただこの世界を眺めてみるという目的に切り替えたらどうだろう
この世に見物に来たのだという気分
人生劇場の観客になればそれで充分
立派な参加者にならなくていいし
ましてや幸福な参加者にならなくてもいい
幸福を比較的幸福のことととらえるならば
全員が幸福になるはずはないのであって
そんなことを思い続けるだけ無駄というものだ
比較幸福で言うなら
鎌倉時代の人間の生活との比較で考えたらどうだろう
どう見ても現代人の方が少しは幸せではないだろうか