二宮尊徳

うつ病になりやすい人の性格基盤を考えるときに
二宮尊徳の話はよく出て来る

父が破産してのち、二十歳で家を再建した。立て直しの天才といわれる。

執着性格的職業倫理は建設の倫理ではなく復興の倫理である。

より多く勤労しつつ生活を旧のままに保つならば、復興が可能になる。
積小為大。

秀吉が大家族同居を禁止して以来の家計の小規模性も指摘されている。
核家族と言われるがそのような背景もあったものかと思う。
一方で旧中国は大家族制であった。約200人と示されている。
魯迅は北京大学教授の給料で200人以上を養ったとある。

大家族制の下では個人が頑張ってもなかなか全体としては上昇しない。
逆に個人に何かあってもなかなか下降しない。

日本では個人が頑張ればかなり急速に上昇できたし、個人が不調だとかなり急速に下降する。

一年の不作のために日本農民が自殺することは他の国民には到底理解できないことであろうといわれている。

努力を倍加し、飛躍のない連続的な努力を重ねる。

執着性格者は成功したときに破綻する。目的喪失。

彼は2回結婚している。最初の妻と2年で離婚。
甘えを拒む姿勢。

家族の中心に位置するものではない。家族を守る父であった。
これは現代のサラリーマンと同じ。稼いでいるのに家族の中心にはいない。