老年期になり脳血管障害が起こりそのときにうつ病がおこると
脳血管性うつ病と呼ばれる。
抗うつ薬治療に抵抗性であり、予後はよくない。
無関心、無感動が特徴である。
このことについて、報酬システムの障害を考え、特に長期報酬システム障害が関与しているとする考え方がある。
前頭皮質基底核が報酬システムの中心と思われるが、
ドパミン作動性中脳辺縁皮質下系の報酬システムを考えると、
画像に拠れば、ドパミンだけではなくセロトニンが重要であることが判明している。
治療に当たっては、ドパミン系とセロトニン系の両者の併用が望ましいとしている。
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うつ病では脳セロトニン低下 → 長期報酬予想低下 → 短期報酬予想が優位 → 近視眼的思考 → 長期展望の欠如・希望の喪失・モチベーション欠如・無関心
長い目で見れば希望はあるのだと思うことが難しい。
それは長期予想回路が壊れているからだとの推定。