須磨寺や ふかぬ笛きく 木下やみ   芭蕉

須磨寺や ふかぬ笛きく 木下やみ   芭蕉
(すまでらや ふかぬふえきく こしたやみ)
この須磨寺の、青葉小暗い木立の中にただずむと、
昔のことが偲(しの)ばれる。そしてあの平敦盛(あつもり)の吹く青葉の笛の音が
どこからか聞こえてくるように思われることだ。