そのひとと その花を見た 西郷山 春日は照らし 髪の香ほのかに

そのひとと その花を見た 西郷山 春陽は照らし 髪の香ほのかに

かつての日亡き妻と
西郷山に花見に出かけた
春の陽は二人を照らし祝福しているかに感じられた
花の香はかぐわしく
いとし子の髪の香もほのかに哀しい夕べである

今一度の春をと願うが
真実の意味での春の日は還らない