待つこと

待つこと

いつまででも待つことが
わたしを鍛えるだろう

わたしは自分を鍛えることが好きだ

あなたを長い時間待てば待つほど
あなたの像は私の内部で深く発酵する
そのことがあなたを苦しめる
そのことも承知している

空想しすぎる人間の恋愛は
そのようなものだ

納豆と大豆くらい
ヨーグルトと牛乳くらい
差がある

現実のあなたを取り残して
愛だけが先に進んでしまう

それはそれで許して欲しいのだ
現実のあなたを愛する回路はある
しかしそれとは別の発酵の果ての空想の愛もあなたへの愛の回路なのだと
見逃して欲しい