藤井省三「現代中国文化探検」

四つの都市の物語ということで、
北京、上海、香港、台北を取り上げ、それぞれについて、
歴史、文学、映画などを紹介している。
北京では盲目の詩人・エロシェンコ、茅野裕城子、単位、
上海は魯迅、張愛玲、
香港はセントラルからの散歩、路面電車、ウォン・カーウァィ、そして「ラヴソング」を
取り上げている。
台北については、文学も映画もあまりなじみがなかった。

ウォン・カーウァィの映画はいくつか見ている。
「ラヴソング」はなぜか好きな映画で、テレビで放映されるたびに録画していて、
現在も何本か残っている。
ミッキーマウスのエピソードが好きなんです。

最近で印象深いのは莫言である。

上海の町並みの図を見ていて思いだしたのは、
年配の男性が、株式投資を続けていて、ある日上海旅行に行って、
その発展途上ぶりに驚き、
これからは中国だとさかんに言い始めたことだ。
彼は中国株に熱中し、
ひねくれ者の私は中国株は危なくていやだと思い、手をださなかった。
中国以外の国、たとえば、インドとか南アフリカには投資しているだが。
結果は、中国積極派の大勝である。
中国株に手を出さなかった私は、相対的に負けたことになった。