シェンロングランデ ロイヤルパーク汐留タワーにて
ひとり静寂にすごした。
寂しいとは思わない。
ひとりの楽しみがむしろうれしい。
伊勢海老入りバトラーオードブル
オードブルが
どこの店も一番おいしいような気がする。
ここもまた。
天然コラーゲン入り白雪養口声スープ
のスープの味が薄くておいしくて、なかなかよい。
どんな風に作っているのだろう。
味の素や貝味、えび味とは違う、むしろ、昆布味に似たような。
器も、豪華で、見た目にも楽しい。
なんて平べったいスープスプーンなんだ。
少しずつ何度も口に運ぶ。
毛鹿フカヒレステーキ中国蒸しパン添え
これもやや薄味で抑え目。
たっぷりだ。とろみのついたスープまで全部食べた。
エビと紋甲イカの紅麹炒め
紅麹というものがあって、きれいな色で、薄くて甘い味だ。
最初はイチゴの粒のようなものが見えて、イチゴ色だったので、
イチゴすりつぶしスープかと思ったけれど、
紅麹とのこと。
ここの料理は全体に、
落ち着いた和風といってもいいくらい。
中国風の強い香辛料は使っていない感じだ。
北京ダックと点心もいい感じ。
和牛ヒレ肉の炒め・チリソース
はチリソースどころか、トウガラシ山盛りのような、
チリペッパーをいっぱいかけたようなきつい味。
これだけがきつい味だった。
俵三品土鍋煮込み(鮑、ナマコ・貝柱)
これは和風で、トーキョーで味わうチャイニーズというコンセプト。
白人にとっては、日本料理といってもいいくらいのものだろう。
かにチャーハン。これも上品。
最近流行の
ねりゴマの坦々メン、
マンゴープリンと、
ジャスミンティー。
かなり食べた。
途中、本を読んで一休みしたりした。
「翻訳」という翻訳本。
新し目のチャイニーズでは、
品川ストリングスホテル「チャイナシャドー」よりも
よかった。
眺めは「チャイナシャドー」のほうがよい。
品川ストリングスホテル「ザ・ダイニング」は窓際にないので、
視線が上にばかり向かう。
なんとなく落ち着かない。
君の瞳に釘付けだよって言ってみたいが、
そんな年でもない。
女も、皺を隠すのが精一杯だ。
わたしには皺もかわいいえくぼに見えるよ。