2009年4月14日火曜日の雨と風で
東京の桜はほぼ全部散り尽くし
いまは桜の新緑がまぶしい
雨の中を傘をさして歩いていると
横殴りの雨になることがあり
傘だけでは防ぎきれなかった
季節がひとつグリッと回ったような感じ
歯車ひとつ進んだ
ページがめくられた
会社では冷房運転になっている
多分西行なんかの感覚だと
その分、死に近づいたんだよとか言われそうだけれど
確かにそのことは感じないわけでもない
忘れようという思いと
確かにそうだという思いとが拮抗して
結局忘れたいという方向に力が働くのだろうと思う
JRのコマーシャルでは東北地方の桜の大きな写真
角館など
いつまでも名残が尽きないのは
桜もこの世も同じだろう
どうせいつかは最後の別れがやってくる
それまではなお存分にこの世界を眺めていようと思う
年をとれば世界の見え方も違ってくる
若い頃に見えていたもの、経験したことがすべてではない
そのことを感得するために生きても損はない
だからやはり生きよう