夜食事をしていたら映画が始まって
何となく見ていたら最後まで見た。
どうと言っておどろおどろしくもなく
ライトな話。画面はとてもきれいだ。
目が透き通っていてとてもきれいだった。
疲れているときにはこのくらいの話もいい。
どうせ映画だしこの人は主演だからそんなにひどいことにもならないだろうと思ってみているし
最後は幸せになるんだろうと思ってみているところがある。
怖いことに、それと同じ態度で人生に向かっているのではないかと疑ってしまった。
人生の中では自分が主人公だ。
そんなにひどい目に遭うこともないだろうと思ったりしている。
それが大間違いだということは実際生きてみて分かることだ。
ひどい目に遭わないようにいろいろと対策を立てておく必要があるのだということも
人生の後半になってやっと分かってくる。
人生の苦労と言っても、別に無人島で食料もなく死んでしまうかもといったものではないので
まずまずではあるのだが。
二宮尊徳の時代のように食料がなくなって困るということでもないわけだし。
何とかなるのではないかという理由のない確信が
映画で形成されている可能性はある。
主人公は死なない。脇役は死ぬ。
自分は主人公だと思ってしまったら楽観的。
自分は脇役なのかもしれないと思ったらかなり悲観的。