涙の谷

世界が涙の谷であるとき
やっぱり泣いたらいいのかしら
空気を読んだりして8丁目らしく

あなたは眠いのね
一眠りしたらいいわ

さっきまでうなされていたのよ
悪い夢を見たのね

途中で起こそうか迷ったけど
何か叫んでた

聞いていたけど意味は分かンなかった
じっと聞いているうちにロールシャッハみたいな気分になって

あとは自分の中で歌を歌うみたいだった
強い風が枝を揺らすみたいに
わたしを揺らしていた

あなたのそばで
あなたの眠る指に触れていると
すべてが分かる

わたしは満たされている

これって 好きって 告白なのよ