うつ病の診断について、治療について、なにを手がかりにしているか。
情報というものは誰がどのように管理しているのか。
考えなくてはならない問題がたくさんある。
現実の診察室では
患者さんの抱いている「常識」にある程度寄り沿い、
あまりにも非現実的であれば訂正し、
許容の範囲内であれば妥協していくわけだが
それもなかなか簡単ではない。
だから「官製の」標準的な診断手続きとか、治療のガイドラインとかがあれば簡単だと思うようになる。
資金力のある大製薬企業ほどそれを望んでいる。
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2009年の豚インフルの話でも、
厚労省の説明が刻々と変化していて、
その変化の仕方を説明する記事もあふれていて興味深い。
今回はいいとして、これを参考にして、鳥インフルの時には国、自治体、各医療機関とも
上手く対処できるようにしたいものだ。
今回はやってみようと思ったけれどいろいろと不備があって、できなかった、
でも、弱毒性だからいいんだよですむのだが、
鳥インフルがやってきたときにまずいなと一応考えてもらって、
対策をしなくてはならないはずだ。
対策としてはまず休めばいいし、満員電車も集会も近づかなければいいのだけれど、
自分だけ休むのはいやだということになり、せめてもの対策で、マスクが品薄になるということだろう。
ニュース番組であれだけマスク姿で厳重にやられるとそのようなイメージができあがる。
しかし本当はマスクの効果やマスクの着用についてきちんとした科学的な説明が必要なのに
そこが抜けているから
なぜマスクをつけるのかがよく分かっていない。
理由を飛ばして、分かりやすい結論だけを図で示す。
実際にはマスクに手をつけていたり、その手で目をこすったり。
しかしながら、誰にでもきちんと原理から理解してもらうことは難しい。
ところが集団感染の場合にはそのような人でもどのような人でも
ウィルスを運んでしまう。
「自分は気にしません」というのは、果たして、それでいいものなのだろうか。
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マスコミ発表の、どの地域でどのような人が発症したかも、
なぜその時期にそのような発表になったかについて説明できるようで、そのことも興味深い。
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それにしても、「普段のインフル」でもずいぶんたくさんの人が死亡しているのだと
改めて思う。