報われない善意が積み重なるごとに

報われない善意が積み重なるごとに

人の心は死んでいく
そこを何とかしたいと思う
わかり合うことができるはずだと思う
共同体とは
報われない善意を
埋葬し
報われないまでも
よいことであったと確認する場所である
最終的には
報われない善意は
宗教の提出する来世で報われることになっている
それでいい
善を積む以外に生き方はない
報われるか報われないかは
別の問題だ
来世がないと考えるよりは
来世があると信じたようが
善を積むにあたって気持ちが楽になる
その点で宗教も来世も効用がある
パスカル的解答である