異業種交流会

ううん そんな 偉そうなものでは ないの 単なる 飲み会よ
 
何となく よく顔を合わせる って ことだけ
 
地元の商店街の大旦那 や 若旦那 フリーター に サラリーマン
 
まだ ブログなんて なかった頃よ
 
ニート なんて 言葉も なかったわね
 
店の テレビ では プロ野球ニュース 相撲の開催期間だったら 大相撲ダイジェスト
 
みんな タブーをわきまえてて 大人だったな 
 
誰もが 夫婦として 接していたけど どうみても 訳ありの ふたり
 
それでも ご主人 奥さん なんて 呼びかけてたわ
 
だって どーでも いいじゃない 
 
そんな中で 一番年下だった アタシは かわいがってもらってたの
 
フツーの 男には 酒量でも 負けてなかった
 
酒飲みはね 酒飲みが 好きなのよ
 
え~ アタシ 飲めないの なんて 言ったら 出直して来いってもンよ
 
なんせ 若い割には 年季 入ってンのよ アタシ
 
仕事上の 酒の席では 酔うわけには いかないの
 
だって ふすまの向こうには お布団が 敷いてあるかもわからないのよ
 
もう 気合よ 絶対 酔わないって 
 
そんな 酒 おいしいわけ ないじゃない
 
だから ここで 飲みなおしてるの
 
 
それでも 空気よめない奴が たまに 混ざるのよね
 
第3位  今 どんなに ビンボーで 自分がつらいか 嘆く奴
 
第2位  昔 どれだけ 女を ひぃひぃ 言わせたか 自慢する奴
 
第1位  昔は よかった と バブル時代の 武勇伝を 語る奴
 
まぁ こーゆー奴らは いずれ 淘汰されていくンだけどね
 
 
ここに 集うのは 他人の痛みが分かる人たち なの
 
聞いてもいないのに べらべらしゃべる奴なんか お呼びじゃないのよ
 
 
いつも お開きには アタシを 誰が 送っていくか 恒例の ケンカが 始まるの
 
お約束だから ちょっとの間 眺めて アタシは ひとりで とっとと 帰るの
 
 
次に店に行ったとき あれー マリちゃん なんで この前 ひとりで 帰っちゃったのさ で 迎えてくれる
 
みんな が 大好きだよ
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プロ野球ニュース が共通の話題だった頃があった 僕もちょっとだけ知っている
僕は 酒は飲めないし 空気は読めないし 他人の痛みが分からないし
みんなで裸踊りできるほうではないし
どちらかと言えば自分のことをべらべらしゃべるほうだし ナルくんだし
自分の不幸を嘆くし タブーも知らない子どもです
でもその不幸は自分が女にもてるせいだと結局自慢しているわけだし
知り合いの誰はバカでねーと、そんな知り合いがいることを自慢しているわけだし、
交流会には 一回だけ誘われて、あとは一度も誘われていません。
お店にはランチを食べに通っています。
マリー姐さんは 行くとか 行くふりをしているとか 誰か 話していた
マリーさんは行くほうですか それとも さっさと相手を行かせて 終わりたいほうですか
マリーさんを何度も行かせたいと 情熱を持つ男がいるとして
その男が 僕だけ気持ちよくなるのはよくない 君にも気持ちよくなって欲しい
君も情熱を解放して欲しいんだ などと いわれたら どうですか
情熱的な君を見たいんだと いわれたらどうですか
ある人は わかったわ それなら バイブを 何種類か用意して それとローション と
いってましたが それはやはり正しいでしょうか
一緒に行くというのは かなり 幻想でしょうか
僕は一緒に行く自信が全然ありません
僕からいうと 噂のマリー姐さん 
メンバーは替わったけど いまもお店で 集まってます
バイクで 神奈川県警に捕まらないように やってます
ママの特製スパゲッティは いまもあって 僕も大好きです
ママは子供を産みました シングルマザーです
タケルという名前で タケルの空 っていう カクテルを 出しています
マリー姐さんのバイクFXの話 自分も聞いたことがあります
警官がみんな 惚れていて 逮捕するんじゃなくて ナンパしたくって追いかけるけど
それを振り切って そのうち 風になったと 誰かが言ってて 
ほんとのところは 赤坂の事務所で 大きなお金を動かし始めたらしいと 聞いたことがあります
マリー姐さん 僕の酒でよかったら 一度 酔ってください