95歳のお医者さん。

うちの祖父は、尾道で、内科小児科を開業してました。
95歳。祖母は二つ違いだから、93歳。
耳が遠いだけで、元気なんです。
今でも、現役で、何人かだけ、知り合いのお年寄りだけを診察しています。
血圧を測る程度ですが。
昔からの洋館で、自宅とつながっていました。

長生きの秘訣は何でしょうかね。
軍医さんで、満州とかで仕事をしていたみたいです。
規則正しい生活でした。
魚がとってもおいしいんです。
昼には煮魚が多くて、
夜は、刺身を食べながら、晩酌をして、そのあと家族と一緒になって、夕食をとります。
年の割にはたくさん食べる方ですね。

医院の庭に少しだけ畑もあって、
茄子、キュウリ、トマト、ジャガイモなどは、作っていました。

祖母は受付もやってましたし、地域のボランティアみたいなこともしていて、
いまでもとにかく気持ちが若いです。
好奇心があるというか、
昔話よりも、最近の話題の方が多いです。

祖母は料理を作る人生みたいなもので、
大家族でしたから、全部手作りで、たくさん作っていました。
健康は、多分そんなところからじゃないでしょうか、
新鮮なものを自分で料理して、
大人数で食べる、そんな毎日でした。

あまりくよくよしない人で、
とにかく気持ちが外に向いていました。
子供とか若い人のお世話をするのが好きで、
小児科をやっていたという事情もあって、
忙しい生活でした。

夫婦二人とも90を超えて、
もうすぐ結婚75年だということで、
お祝いなんです。

夜中にどこかのお母さんが子供を連れてくると、
起きて診察していました。
体は頑丈ですね。昔の人は強いです。
手術をしたこともあったりしましたが、乗り越えました。

最近はちょっとむせるんです。
それで、昔ほどは食べられないようです。

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というわけで、
長生き秘訣の一部は、新鮮な魚を刺身と煮魚で食べるということらしい。
近くのスーパーで買っても、安くておいしいとのことだった。
空気と、水と、新鮮な魚。
尾道はいいかも。

そして規則正しい仕事、
人との付き合い。

自分史を書いて、出版しているらしい。
今でも何か書いている。
耳が遠いので、
二人とも、補聴器を使用。