自己決定の原則

歯医者さんで治療をしたあと

電車で帰るかバスで帰るかは患者さんが決めますね、当然です
歯医者さんで詰めるか、差し歯にするか、インプラントにするか、などについては、
詳しく解説してもらって、
メリット・デメリットを明らかにしてもらって、
自分で判断しますね、それも当然です
インフォームド・コンセントは、なるべく公平中立客観的であって欲しいですね
でもやはり説明はいつでも不十分ですね
精神科で仕事を辞めるか部署の異動を申請するか、離婚するかやり直すか、
そのあたりは人生の選択と治療と別の問題であると切り離してもいいようでもあり、
治療と連結しているようでもあり、
患者さんにすればそこが一番の問題なのに
そこには触れない治療なんてあり得ないだろうとも思うわけだし、
しかし患者さんの判断の中にどのあたりまで病気の影響があるのかについては
評価が難しい側面もあり、さりながら、
難しいといっていたのでは
一番大事な問題を回避しているし
しかしそこはその問題を自信を持って判断できるようになるまで
時間をかけて回復を待ちましょうなんて言っているわけだが
微妙な問題があるように思うのだ。
判断力に問題があると診断している人に判断をしろなどとは矛盾している。