これは子どもの頃から不思議で楽しかった
夏の終わりの雨の日
里芋の葉っぱで遊んだ
甲子園の優勝が決まって
今年も甲子園大会が終わりました
甲子園には秋風が吹き始めています
とアナウンサーが言うとき
もちろんまだまだ夏なのだけれど
俳句で言う季節の先取りの感覚がアナウンスに生かされていて
何度聞いても
いいものだと思うのである
実際は真夏日が続いても
心の中では秋の始まりの日なのだ
そんな放送を聞いて
夏休みもむだに過ごしたなと思い
その後の人生で何度も反復する無為の後悔をすでに始めていたのだった
そのあとで食べる里芋はおいしかった