- 日照時間が少ないとうつ病患者の認知力が低下
-
日照時間の不足が、うつ病患者の記憶力低下やその他の認知障害に関連していることが新しい研究で示され、医学誌「Environmental Health(環境的健康)」7月28日号に掲載された。
これまでの研究から、多くの人が天候によって気分の変化を感じ、日照が少ないほど気分が落ち込むことがわかっているが、日光曝露と認知力との関連が示されたのは今回が初めてだという。季節性感情(情動)障害(SAD)の患者に実施される光療法(light therapy)が認知障害のある患者にも有用である可能性があると、研究著者である米アラバマ大学バーミンガム校のShia Kent氏らは述べている。
今回の研究では、NASA(米国航空宇宙局)の気象データを用いて、うつ病患者およびうつ病でない人を対象に、日照と認知障害のレベルとの間に相関があるかどうかを調べた。その結果、2週間の期間中に日光曝露が多かったうつ病患者は、日光曝露の少なかったうつ病患者に比べて認知機能が優れていた。しかし、うつ病でない人ではこのような関係は認められなかったという。「うつ病に関わる何らかの生理学的機序が、認知機能にも影響を及ぼしていると考えられる」とKent氏は述べている。
著者らによると、特にメラトニンおよびセロトニンのホルモン系に原因があるという。いずれのホルモン系もうつ病に関与するほか、アルツハイマー病、パーキンソン病および睡眠障害などの精神障害および認知障害に関与することがわかっているとKent氏はいう。別の専門家は、「うつ状態になると注意力が低下し、注意力が低下すると何も覚えようとしなくなる。セロトニン値が増大すると注意力が向上し、記憶力がよくなり頭が働くようになる。これは簡単な概念である」と指摘している。
[2009年7月28日/HealthDayNews]
Copyright (C)2009 ScoutNews, LLC. All rights reserved.
*****
簡単な概念である って 機械翻訳か?
「分かっている」と言い張る「専門家」にきちんと「説明」して欲しいものだ。