心配されていた失言「麻生タイマー」発動。
よくここまで持ちこたえたと思う。
G20でわけが分からなくなって、帰ってきてから、小沢氏には何か言われるし、
昨日はまた元厚生事務次官殺害事件関係でいろいろあって、
側近方のレクチャーも間に合わず、タイマーが発動したものだろう。
指示は「少しだけ批判しろ」だったと思うが、失言になってしまったと推定する。
二階氏の発言と、マスコミの発言方針、さらに度重なる救急医療報道も見ると、
失言ではあったものの、権力側の話の方向としては、
医師・医療界を否定的にとらえて、だから抜本的な改革が必要と向けて、
あとは米国からの指示通りという筋書きだろう。アフラックとアリコとオリックスが待っている。
アメリカの薬屋さんと医療機器業界が待っている。
医療制度改革については、日本の医療の現状が
行き詰まっているという洗脳はできていると思うので、
あとは変化があればどう変えても世論としては一応期待として、
逆反応はしないだろうと思う。
厚労省は昔から医者が余ったらどうすると危機感をあおりつつ、行政を進めてきたが、
ここに来て医者が足りない論に乗り、研修制度変更、博士論文審査問題でリーク、
と続けて教授・医局体制に打撃を与え、
勤務医と開業医の分断を図り、医師会を懐柔・弱体化して、
読売新聞に記事を載せ、着々と手を打ってきて、現在に至る。
できれば年金とともに医療を改革の目玉にして行きたいのだろう。小泉氏に見習って、敵を作り、反抗勢力としてレッテルを貼り、マスコミを動員したいのだろう。
たぶん、いいサービスは高いお金、早い受診は高いお金、ということで自己負担原則の世界になるのだろう。安く済ませたいのなら三ヶ月先でほどほどのサービス。
だいたい予想以上に長生きするからいろいろな経済負担問題が発生しているのだとの
ひどい発言もあるようだ。
思えば、今までがあまりにも幸せすぎた。どんな人でも公立学校に通うようなもので、財力のある人が日本に住んでいても仕方ないと思うような制度だったといわれる。
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2008年11月19日 18時52分 NHK
麻生総理大臣は、総理大臣官邸で開かれた全国知事会との会合に出席し、地方が抱える医師不足の問題について、みずからの考え方を示した際、医師のことを「社会的な常識がかなり欠落している人が多い」と発言しました。
これは、会合の中で出席した知事から「地方が抱える医師不足の問題についてどう考えるか」という質問が出たのに対し、麻生総理大臣が、みずからの考え方を述べた際に発言したものです。この中で麻生総理大臣は、医師不足の問題に関連して「自分で病院を経営しているから言うわけではないが、はっきり言って、社会的な常識がかなり欠落している人が多いと思われる。とにかく、ものすごく価値判断が違う。それはそれで、そういう方をどうするかという話を真剣にやらないといけない」と述べました。
また、麻生総理大臣は「急患が多い診療科は、皆、医者は引く。だとしたら、そういう診療科だけ診療報酬を引き上げるなど、変えてみたらどうか。正直、これだけ医師不足が激しくなってくれば、責任は医師の側にあるのではないか。ただ、目先のことをどうするかというところで、医師不足の声をしんしに受け止めなければならない」と述べました。
これについて日本医師会の中川俊男常任理事は、定例の記者会見で「麻生総理大臣がそのような発言をするとは、とても信じられない。事実関係を確認したい」と述べました。日本医師会では、麻生総理大臣の発言について、真意を確認したうえで今後の対応を検討することにしています。
麻生総理大臣は19日夜、総理大臣官邸で記者団に対し「おれの友達にも医者がいっぱいいるが、なんとなく話をしても、ふだん、おれとは波長が合わない人が多いと思った。まともな医者が不快な思いをしたというのであれば、それは申し訳ない」と述べました。