水平分業型製造 垂直統合型製造

水平分業型製造 
家電業界で使われていることばで垂直統合型製造に対応する。テレビでいえば垂直統合型製造は液晶パネルからテレビまで一貫して生産するもので、パナソニック(松下電器産業)、シャープ、韓国のサムスン電子のほぼ3陣営となっている。一方、水平分業型製造は工場をもたず、液晶パネルの専門メーカー、半導体の製造メーカー、テレビの組立て工場のそれぞれを組み合わせて安い価格の液晶テレビなどをつくる経営手法をさす。アメリカ市場ではこの水平分業型製造の経営手法をとる新興テレビメーカーのビジオが猛烈な勢いで伸びてきている。実際の製造は台湾の瑞軒科技が受けもち、台湾、韓国から部品を調達し、中国の工場で組み立てている。そのために32型液晶テレビで600ドル(約5万9000円)という低価格で販売し、サムスンやシャープとシェアを競っている。台湾には組立て企業だけでなく、液晶パネル専門メーカー、画像処理用の半導体設計メーカーや受託生産メーカーも揃っている。こうした専業メーカーが手を組めば低価格商品をすぐに作ることができる。

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医療の世界でも応用する人が出てきそうだ。