人間ドック受診「異常なし」過去最低

人間ドック受診「異常なし」過去最低
KEYWORD人間ドック受診|高血圧 |脂質異常症|消化器

2008年に人間ドックを受診した人のうち「異常なし」との結果が出た人は、全体の9・6%と過去最低だったことが、日本人間ドック学会の調査でわかった。「異常なし」が1割を切ったのは、1984年の調査開始以来初めて。

学会によると、調査した受診者約295万人のうち、肥満や高血圧といった生活習慣病などの検査23項目すべてで「異常なし」は、9・6%に当たる約28万人。これまで最低だった06年の11・4%から1・8ポイント下がって初めて1割をきり、07年に比べると2・2ポイントの減少となった。

異常が出た人が最も多かった項目は、高コレステロールで全体の26・4%。次いで肝機能、肥満の順。男性は肝機能の異常が、女性は高コレステロールが多かった。

今回の調査結果について学会は、〈1〉腹囲測定が組み込まれるなど検査の基準が厳しくなった〈2〉受診者の高齢化〈3〉経済不況でストレスが増した――などを理由に挙げている。

(記事提供:読売新聞)