二十一世紀になったのはしばらく前のこと
いま何と2009年で
店には2010年のカレンダーがにらんでいるし
2010年の手帳が配られている
わたしは20世紀と21世紀をまたいで生きた
あの野蛮な20世紀
ガソリンの臭いの20世紀
21世紀はグリーンニューディールに違いないのだ
緑の風が発電する世紀
私の構想では光合成の回路に介入して、そこから直接に電力を取り出す世紀
貧富の差はあまりにも拡大して
富めるものはばかばかしくなり
全財産を使って財産の平準化に向かう
少しの差はうれしいものだが
あまりに大きな差はうれしいものではない
現状では人々は会社でも家庭でもコンピュータ・モニターに向かっているが、
徐々に本来のインターフェイスである対人関係に立ち戻るだろう
こんなふうにポリアンナみたいにいいとこ探しをしてみてもじきに疲れてしまい
21世紀のためにため息をついているのである
なんとなく先が長い