詩の言葉やレトリックを見ていると
日本語なんかそんなに無限にあるわけではないから
だいたい似たようなものができてしまうわけで
それはそれで作法ではあるわけです
乙女系なら星、夢、神、天使、フットマッサージ、占い、
悪魔系ならブラックホール、無意識、洞窟、棘、毒、麻薬、
うまく思い出せないけれどそんなもの
でもそれは似ているというだけで
ただ単に奇怪な何かです
花はそれ自体で無限に美しいのに
詩に取り入れられたとたんに平凡な添え物になってしまう
つまりは本当の感動を行き着いていないからだし
誰でも本当の感動に行き着けるものでもないからだ
生きていたもただ生きているだけという人も沢山いる
うつろな人生から響いてくるのはうつろな響きだけだ
生きることの精妙さを深々と感じないで
どうして生きていけるのだろう
自分の人生を台無しにして
現状に復讐しているかわいそうな人たち
相手をだめにしてやる目的は達成しているけれど
自分はもっとだめになっている