昔はその人の本箱を見れば
人柄が分かるとか言われたものだが
現代ならば
ハードディスクをみれば
その人の中身が分かりそうだ
インタビューするよりも
ハードディスクの中身を見せてもらった方が早い気がする
そう思って
自分のハードディスクの中身を点検してみて
これが自分というものなのかと
改めて思ってみませんか
多分、それ以外に自分なんてないんですよ
どんなに美化しても理想化しても
あなたが突然交通事故などで
なくなったとして
残された人が
故人を偲んでハードディスク鑑賞会を開いたとしたら
多分あなたは死んでも死にきれないですよね
公式ハードディスクでも用意しておきますか
ーー
遺品を整理したら
まだ箱から出していない洋服や靴、
着たこともない和服、いつか使うはずの髪留め、
その他、何かよく分からないがらくたの山
ここ20年使っていないのだからこれからも使わない
早く捨てなさい
場所代にいくらかかっていると思っているんだ
なんてその人は何度言われたことか
残された人は逆に何度言ったことかと後悔したりもする