過食嘔吐に見られる記憶障害

過食嘔吐の場合

過食する自分と
嘔吐する自分とは
アクセスできる記憶に違いがあるように思う
過食する自分は
なぜか、嘔吐するときの後悔も自責も罪悪感も涙も
思い出さないようだ。
嘔吐する自分は
どちらかといえば
過食した自分に対しての事後処理部隊である
こちらはだいたいすべての記憶にアクセスできるようだ
ーー
たとえば躁うつ病やうつ病の場合でも
この種の記憶プールへのアクセス障害があるようで
学習しないとはときに指摘されるところである。
わたしの考えでは
躁うつ病で言う
躁状態の自分とうつ病の自分とは記憶プールにアクセスする権利が違うようで
その意味で多重人格状態である
またうつ病の場合でも
うつ状態の直前には軽躁状態見られるもので
それが「頑張りすぎ」で、結果としてうつ病になると観察できるが、
次回に「頑張りすぎ」モードになったとき、
うつ病の体験全体への記憶にアクセスすることができなくなっているようで
その意味で解離が発生している
ーー
躁うつ病の場合に何がトリガーになっているのかは分からないが
過食嘔吐の場合には
マイクロな血糖値の変化がトリガーになっているのではないかと思う
今まさに過食するという状態での血糖値のマイクロな動き、それと睡眠と関係する
意識の覚醒度の問題、このあたりが複合して、記憶へのアクセス障害が発生するようだ
人間は、自分の内部にある違う記憶にアクセスすれば
当然違う人格のように振る舞うはずである
その意味で解離と言ってもいいのかもしれない
女性で生理前に非常に不調であるという場合、
一部の例では行動の障害が見られる
そのケースではやはり一部の記憶へのアクセス障害が起こっているのかもしれない
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マイクロな人格変容の原因として
血糖値とかインスリンとか生理前後のホルモン環境の変動とか
それ自体、異常ではないのだけれど、ミクロなトリガーがあって、
事態が発生進行しているのもしれない。