無血の平成維新・脱官僚

無血の平成維新・脱官僚と演説したわけだが

分からないのは郵政のトップ人事である。

日本郵政社長に斎藤次郎・元大蔵事務次官が就任したのは
どういうことなんだろうか

昔は逓信省だった
その頃に作った病院が逓信病院だ

東京逓信は郵政省で
関東逓信は電電公社だった

電電公社が株式会社NTTになって電波関係が郵政省の縄張りになった
一時は電波許認可権で郵政省は結構威張っていた
関東逓信病院はNTT東日本関東病院と呼ばれることになった

郵政が分割公社化に伴い
電波許認可が総務省の管轄になった

こうなると郵政省関係者はかなり弱体化

いろいろあって今回は元大蔵事務次官にトップを持って行かれた

省庁といってもずいぶんと力関係があるものだと思う

もちろん
世間の批判はそこではない

脱官僚といっている民主党がどうして官僚の大ボスを激しい天下りポストに就けるのかだ

もちろん民主党は嫌だったに違いないが
財務省が仕切ったわけだ
民主党は財務省に負けた
あるいは取引をした
そんなことが新聞には書いてある

しかしこれは財務省が大衆に対して真っ向から宣戦布告したことと同じだと思う

昔からある財務省の実質支配は変わらない
そんなことは分かり切っている
日本に財務官僚以上の人材はいないのも分かっている
選抜された人間が
本気で「内部」トレーニングを受けるのだから
二重の意味で
外部の人間がかなうはずはないのだ

最近は外圧でどうも弱ったものだけれど

さて、そのような実質の権力を持った側が、
何となく風向きが悪いときには、陰から支配するのが普通だ

国民受けのいい人を社長にたてておいて
陰からリモコン操縦すればいいだけで
何の不自由もない

それなのになぜこのタイミングで
このように国民に対して挑戦的な人事をしているのか
それは国民にはすんなりとは理解できない

ーー
推定すれば、
このポストをこのタイミングで斎藤次郎でとらなければ
ほかの勢力に蹂躙されるとの思いがあったのだと思う

一時的には相当の抵抗があるが
何年かの後には
勝利できると踏んで、相当思い切った決断だったと思う

そのために民主党とは取引をした

民主党は脱官僚と言い続け選挙に勝ち
党首の所信表明演説でも脱官僚を語り、
同時になぜか斉藤郵政社長人事である

この平気さが平成味なのだろう