医師の負担軽減へ

　県立病院の医師確保が緊急の課題となる中、県医療局は６日、県立病院の勤務医の負担軽減を図るため、医師の仕事をサポートする医療クラークを５１人増員し、１５１人態勢にすることを明らかにした。２０１０年度からの採用予定を前倒しするもので、医療クラークが配置される２０病院が、１２月から来年１月にかけて募集、採用する。

　県は、０７年度途中から大船渡、遠野、千厩の３病院で試験的に医療クラークを配置し、０８年度からは本格導入している。現在は、東和病院（花巻市）と沼宮内病院（岩手町）を除く１９病院で１００人の医療クラークが働いている。配置状況は、中央病院（盛岡市）に１４人、中部病院（北上市）に１１人などとなっている。

　県立２１病院と５地域診療センターの常勤医の数は、９月１日現在で４５２人。今年４月以降でも２２人減っており、医師不足に歯止めはかかっていない。

　県立病院離れの要因の一つとなっているのが、医師の過酷な労働環境で、とりわけ現場の医師からは膨大な事務作業の軽減を求める声が上がっている。

　また、県医療局は、医療クラークの採用が雇用対策にもなるとして、前倒しで実施することにした。

　２００８年度からは救急病院などに医療クラークを配置した場合、人件費を診療報酬に加算できるようになったことも、県にとっては追い風になっている。

　新たに採用される５１人は、５地域診療センターと、来年度から地域診療センターになる見通しの沼宮内病院を除く２０病院に配置される。

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必要でしょうね、多分。