Enya – The Spirit Of Christmas Past

神様はときどき横を向いているかもと、
カトリックに対する異端派であるグノーシス派の事など
思い、これはわりと好きな話題。


この世界は「善なる神」が作ったはずはない、「悪の神」が造った世界である。
「善なる神」は無関心で、よそ見をしていた。
だからこの世でのことは大して重大な意味がない。
罪のない幼い子どもたちが飢えて死んでいく現実をどう説明するか。
「善なる神」がそれを神の摂理として計画したとでも言うのか。
というわけだ。

これに対して、カトリック側は膨大な反論を構成するわけですが、
そしてそれは確かに壮大なレトリックの伽藍ですが、
やはり、最初の疑問としての、「罪のない幼い子どもたちが飢えて死んでいく現実」を
よく説明はしないでしょう。

あの世で報われるのだとプラトン以来の説明があるわけですが、
それを信じられれば幸せ、信じられなければ少し不幸せ。

パスカルの言うように
神を信じた方が少しは幸せになれるから
信じた方がいいのじゃないかとも言われる

またニーチェのように
キリスト教は奴隷の道徳であり
そこから解き放たれ人間は超人になるべきだとの意見もある

マイスター・エックハルトなどとなると
読むにも時間がかかり
ときどき火花のように思考が輝くが
大半は神秘の向こうにあるようだ

しかし赤ん坊を見てかわいいと文句なしに思ったり、
柔らかい青葉をみて心躍る気持ちになったり、
それは確かで、
それは以上のような思弁とはあまり関係がないと思っている。