よく分からない企業の話

採録

ベトナムでもフィリピンでも中国でも、すべての発展途上国では
大きな給与格差(格差社会)がバネになって子供への教育熱が高まり、
産業が発展して、本格的な成長を始める。

工場ワーカーとSEの間には手取り給料で12倍の開きがある。
日本も(ベトナムや中国のワーカーと同じ仕事をする)単純労働の工場ワーカーが、
東南アジア並みの給与になっても不合理ではないだろう。
単純労働でも人並みの良い暮らしができるからこそ、若者は苦労や努力をしなくなる。

正社員の首をきれないから
企業は不況の時の人員を想定して正社員を採用し
好況時には臨時で間に合わせる
正社員の首切りができるようにして
流動化を促せば経営側にとっても労働側にとってもいい話だという

不況だから労働者が放り出されているので労働法制が悪いわけではない
企業は不況だから首切りと言うけれどいままでさんざん儲けた分があるはずで
それで雇用を継続すればいい

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何もこんなことを言わなくても、
仲良くしてよ、みんな。

人並みの暮らしができないと問題になっている

子どもを教育する余裕もない
そもそも結婚できないし
妊娠しても産めないという

SEが高給を受け取るいい仕事かというとそうも言えない

団塊の世代が退職してしまえば
労働力の不足は目に見えていて
みんな正社員になれそうに思うけれど
そうでもないのだろうか

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会社というものがそれほど残酷でひどいものならば
会社員が独自に運営する互助会会社のようにものを作ったらいいのではないか
各労働者に技術はあるのだから
あとは最初の資本金を調達して事務所を構えればいいのではないか
IT時代なのだから限界集落に行ってそこで光回線を使って商売ができるだろう

トヨタを首になった人が全員集まって会社を作りトヨタの下請けになれば
有能ならばトヨタだって無視はできない

その下請け会社でも、能力のある人は能力のない人を養うような具合になるけれど、
それは承知の上だ

心の清い人たちだからまさか親会社のような残酷なことをしないし、言わないと思う

問題の内部留保は一切作らないことにして
社員に全部分配すればいい

自分たちで働いた分を自分たちでもらえるのだからそれでいい
分配の仕組みについて醜い策動をする人もいないはず