妹が袖 わかれし日より 白たへの ころもかたしき 戀ひつつぞ寝る
このうじうじさ が最高にいいね
どんな事情があるか知らないが 行けばいいのに それでいいのに
妻(の袖)と別れた日より衣を片方だけ敷いて、恋しく想いながら寝ています。
万葉集 第十一巻 2608 というので 兵役か何かなのだろうか なくなってしまったのだろうか
寂しいから別の人でもいいとはならないところがいいところ
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白栲の袖のわかれに露おちて身にしむいろの秋かぜぞ吹く 定家
こちらは定家先生の技巧
秋風の色を定義して身にしむ色という
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戀ひつつぞ寝る
との表現は美しくかつ生々しくない