知性病と感情病

1.昔から、妄想系と感情系は何となく別かなと思いつつ、

知性の病と感情の病と分類しようとすると、
くっきりと分けられない人が多いことがわかった。
最近の統計では20パーセント程度から多いものでは50パーセント超えている。
これでは病気の本質をとらえていないし、
結局診断にならない。
2.そこで、長期経過をもとにして分類することになった。
長期的に次第にレベルダウンするものと、すっきり元に戻るものの二つに分けて、
早発性痴呆と循環病と名付けた。
3.長期経過を話せる人はいいけれど
若い人は経過がわからないから
この方式では診断ができない
4.最初は知性の病が長期にレベルダウン、感情病が循環型と考えられたが、
すっかり元に戻る知性の病もあり、長期的にレベルダウンする感情の病もあることが明白になっている。
5.最初は、長期レベルダウンと循環型の分類と知性の病と感情の病が重なるのではないかと
期待されたのだが、どうもこの二つの軸は別々のものらしい。
6.確かに、症状は病理の場所を主に反映していて
たとえば、前頭葉症状と、中脳辺縁系症状などが考えられる。
一方、長期経過は病理の本質を反映していて、
たとえば、がん、血管障害、神経変性疾患などが考えられる。
7.そうなると実際の話、なにをどのように診断して治療したらいいのか、
大変難しいことになる。