結果を出せという前に、リーダーがやるべきたったひとつのこと
(組織の成功循環モデル)
成功循環モデルは、組織に成功をもたらす基本的な考え方です。
グッドサイクルとは、まず人間関係の質を高めるところから始めます。
関係の質を高めるとは、相互理解を深め、お互いに尊重し、一緒に考えることです。
ここからスタートすると、メンバーは、自分で考え、行動するようになり、結果として、成果が得られるようになるのです。
反対に、バッドサイクルは、結果を求めるところから始まります。
しかし、成果が上がらないと、対立や押し付け(他責)、命令が横行するようになり、関係の質が悪化します。
もしかすると、一時的に成果が上がるかも知れませんが、メンバーが追い詰められて出した成果に過ぎないので、持続せず、結局、同じサイクルに入ってしまいます。
関係の質が悪化すると、メンバーは考えることをやめてしまい、受身になってしまうため、仕事がつまらないと感じるようになります。
受身ですから、当然、自発性や積極性が生まれるわけもなく、さらに成果が上がらなくなるのです。
景気の悪い時や、リーダーが独りよがりになっている時には、特にバッドサイクルに陥りがちになります。
遠回りをしていると感じるかもしれませんが、何よりもまず、人間関係の質を高めることが、成果を持続的に出していくための近道であり、メンバーに対して「結果を出せ」と怒鳴り散らす前に、リーダーがやるべきたったひとつのことなのです。