語り部

どの文明でも文字が発達する前から物語はあったわけだし

口伝の形で物語が伝承されてきた
物語は聞く人たちの反応を見ながら短縮されたり膨張されたりしながら
音楽や踊りとセットで披露されたものだろう
パブロ・ネルーダの詩集「マチュ・ピチュ山頂」の中で
古い文明について言及があり
原初の語り部についても語られている
伝承の歌や物語を口伝するアマウタと呼ばれる語り部の存在
それが失われてしまった事への嘆き
語り部たちに舞い降りるインスピレーションは
現代で言えば一部は病的なものだったと思うが
それも文化の一部であり
大衆はその感情を共有したに違いない
排除ではなかった
精神病というものが排除されるに至ったのは
最近のことだ
むしろ天から舞い降りるインスピレーションは高貴なもので選ばれた者に与えられるものだった
マチュ・ピチュ山頂で語られた伝承文学はどんな物語であったか
隙間無く積み上げられた石の空間でどんな音が響いていたか
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全く違う方向の感想だけれど
ある程度乾燥していれば
日本のように発酵はしないし
においはきつくなかったのかと想像する
でも水は少なかっただろうから水浴は貴重だったのではないだろうか
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