まあ、落ち着いて、以下の文章を「厳密に」読んでみてください。
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見逃される発達障害 統合失調症との誤診例も
医師から発達障害を見逃され、統合失調症と誤診されて苦しんでいる人がいます。発達障害の治療に切り替え、症状が改善した例も少なくありません。医師が発達障害に詳しくなかったり、専門医でも区別がつきにくかったりする実情が、背景にあるようです。
事例1 投薬6種、ろれつ回らなくなった
突然、激しい恐怖に襲われ、パニックに陥ったのは2004年の春だった。関東在住の男性(26)が精神科病院を訪ねると、診断は「統合失調症」。入院し治療薬を投与された。
だが症状は改善せず、医師は「病気の勢いが強い」として薬を増やした。抗精神病薬だけで6種類。パニックはおさまったが今度はろれつが回らず、食事もかめず、よだれを流す状態になった。
「このままでは廃人になるのではないか」と不安になった父親が、ネットで別の精神科医を見つけ出してくれた。その紹介で05年8月、東京都内の病院に転院。そこでついた診断は「広汎性発達障害」だった。統合失調症の治療薬が減らされると目に精気が戻り、4カ月で退院できた。その後、自宅近くの病院でも広汎性発達障害に含まれるアスペルガー症候群と診断され、生活環境を整え、不安を抑える薬を投与する治療を受けている。今は自動車免許を取得できるほどに回復した。「統合失調症と診断されたまま、治療を続けていたらと思うと恐ろしい」と父親は話す。
事例2 診断名が二転三転
神奈川県内の男性(38)は03年、家庭内のトラブルが発端で不安が強まり、いくつかの医療機関に通っていずれも「うつ病」と診断された。ところが08年、自宅近くにある別の精神科医院にかかったら、今度は「統合失調症」だという。問診で「怒鳴られる声が聞こえる」と訴えると、医師は「統合失調症の幻聴でしょう」。複数の抗精神病薬を投与され、ろれつが回らず吐き気に苦しんだ。
男性の成育歴を本人と母親から聞き取り、広汎性発達障害と診断。関心のある話になると誰彼かまわず一方的に話し続けてしまうなど、コミュニケーションをうまくとれない特徴などが根拠となったという。
「怒鳴り声」も内容を詳しく確認すると、中学時代にいじめを受けた時に浴びせられた罵声(ばせい)だった。「幻聴ではなく、発達障害の人にあるフラッシュバックだと判断した」。抗精神病薬を少しずつ減らし、抗不安薬などに切り替えると体調は改善した。
似た症状、判別困難 医師の経験不足も
「成人の発達障害が医療現場で見逃されている現状は深刻だ」。統合失調症と診断されたものの、専門医から新たに発達障害と診断を受けて治療を変え、症状が安定した人が17人いた。
統合失調症と診断を受けた成人の中に実は発達障害の人がいると分かってきたのは、ここ4、5年のことだ。発達障害は以前は主に知的障害のある自閉症をさし、児童精神科医が主に治療を担ってきた。「まだ発達障害について詳しくない精神科医が少なくなく、誤診の一因になっている」。
一方で、発達障害でも幻覚や妄想を訴える場合など、発達障害と統合失調症との区別が難しいケースがある、との指摘もある。
発達障害と判断するには、本人の成育歴を丁寧に聞き、特定の物事へのこだわりや他人とのコミュニケーションなど、幼少時の特徴を確認することが必要だ。だが、障害が軽い場合は学校や周囲が気付かないまま育った人もおり、親でもきちんと把握できていない場合があるという。
<統合失調症と広汎性発達障害>
統合失調症は、幻聴や妄想などの症状がある精神疾患。治療は薬物投与と心理社会的ケアが柱となる。広汎性発達障害は脳の機能障害とされ、他人との交流や想像力に困難を抱える。知的な遅れがない場合はアスペルガー症候群とも呼ばれ、優れた記憶力や芸術的才能を持つ人もいる。根本的な治療法はないが、ロールプレーなどで人とのかかわり方を学んだり周囲が理解しフォローしたりすることで生活しやすくなる場合がある。
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そういうことが繰り返して叫ばれているわけです。
また歴史をひもといてみるとしばらく前はPTSD、幼児期性的外傷、その前は、など。
アメリカには相当数の心理職が存在しているわけで
その人達は薬物療法の流れに対抗していつも何か言い続けている。
薬物療法と心理療法のバランスとしては悪くないと思います。
PTSDで被害妄想も幻聴も起こるのだと言われたときにはなるほどと思い、大切な反省がありました。
しかしその後にPTSD説そのものが大きな反省を迫られました。
今回の発達障害の件に関しても非常に大切な視点だと思いますが、思い込みは禁物でしょう。
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この新聞記事は短くて不十分なものだとは思いますが
いいきっかけになると思います。
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しかし考えてみると
統合失調症と発達障害が全く別のものとは言えないわけです
両者が発達の過程で微妙に関係していることは考えられます
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薬をやめたらよくなったというのもよくあることで
統合失調症の急性期を薬剤でしのいで
そのあと薬をやめると体が軽くなった、薬のせいで苦しかったと思うのはよく経験するところです
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統合失調症もいろいろなタイプの発達障害も明確な原因や病理変化が知られていないのですから
現時点でなにか確定的なことを言うのは控えるのが賢明でしょう
視野を広げましょうとの提言には賛成です
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廃人などという言葉をどういう意識で書いているのかとも考えます
いずれにしても今後の長い経過を見守る必要があります
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そういえば
発達障害の人はこれまでの歴史の中での長期経過はどうだったのでしょうね
発達障害の治療に切り替えるとは具体的にどのようなものでしょうか
簡単ではありません
一方で発達障害に関しての薬物療法を推進しようとする勢力もあります
この勢力と療育心理関係者が関係しているわけです