人の話をよく聞けと説教されるが
偉くなればなるほど
人の話は聞かずに自分の主張を話すばかりになる傾向がある
本当ならば
人格識見に優れた人は
人の話もよく聞いて
あなたの話のポイントはここ、いいところはここ、考え直すべき点はここ、などと
簡潔に指摘すればとてもいいのだけれど
そんなことをしていては
偉くはなれない
時間に限度があるからだ
人の話を聞くには人が話すのと同じだけの時間を費やしてしまうので
人生がいくつあっても足りない
聞くべき話か聞く価値のない話か判断するにも話を聞く必要があり
結果として聞く必要のない話だと分かったときには時間が損失になってしまう
そこでまじめに人の話を聞いて判断していると損をすることになり
人の話を聞かずに自分の主張ばかりする人が得をする場面が生まれることになる
分かりやすいところではここ最近の総理大臣の態度を見ていて
人の話をよく聞いて理解しようとしている人はいただろうか
どこまでさかのぼれば見つかるだろうか
人の話をよく聞いていたのでは偉くなれないらしい
報われない、疲れる話である