もうネットなしでは生きられない と本の一文にある。
ずっとつきあっていないとよく分からない言葉・隠語・ネット方言が積み上げられている。
新参者の共通理解を遮蔽する形でのますますの先鋭化。
本人たちはそれが心地よいらしい。
人間にはそんなところが確かにある。
お互いを理解しないのが問題ではない。
よく理解しすぎるのが問題なのだ。
お互いの思考を静脈注射しあっている。
しかしお互いの何を理解し合っているのか
大変絶望的になる。
ネットは宣伝媒体、ダイレクト・マーケッティングの販売チャンネル、風俗産業の進出先、
個人表現のメディア、電話とファックスの代わり、史上最大の検索データベース。
史上最大の検索データベースというが、たしかに最大だとは思うものの、
人々はいかに多く間違い、人々は他人の間違いをいかに鵜呑みにするかについての
最大のデータベースであるとも言える。
心理学的事例に関しての最大のデータベース。
人間の愚かさについての具体的データベース。
オンラインゲームはチャットも兼ねている
孤独を紛らし、匿名のままで受け入れられ、時間を無限に消費し、
気がついたときには全員現実適応が悪くなっている。
しかし適応するに値する現実でもないと思っているらしい。